6月20日 土曜日
今日は本当は、T先生の授業が午前中にある予定だったが、他の学年の学生の試験があるとかで、休講。
学生たちは、またまた自習。それにしても教師の監督もないのによく自習できるよなあ。日本の学生がここまで自習をしっかりできていたら、もっともっと学力が上がるだろうに。
ただ学習の効率と言うことを考えるとなんとなく問題はあるようにも感じる。ひたすら時間をかけて問題を解き、覚えているようだ。効率的にとか、将来役に立つかどうかと言うことを考えてやっているように思えない。まあ、それでも何もやらない日本の学生よりは、ましなのかもしれないが。
6月21日 日曜日
日曜日は、さすがに朝の音楽も鳴らず、比較的静か。
自宅に帰る学生などもいるせいか、気持ちキャンパス内の人数も少なく感じる。
10時くらいに教室に行き、その後夜まで、学生たちの質問を受けながら過ごす。
6月22日 月曜日
水もだいぶ少なくなってきたし、他に必要なものも出てきた。水道の水を沸かして飲めばよいのだが、何か変な味がするので、鉱泉水を買っているのだ。食器類も何もないので、少しはほしい。その件を朝、オフィスに行って伝えると昼に買いに行こうとの事。約束をして、授業に向かう。
授業といってもR先生の授業なのだが、質問も多いし、私自身も能力試験1級の模擬試験問題の確認ができるので、授業に参加している。
今日は試験後の解説の時間がかなりかかり、通常よりも30分遅く終了。
その後学生たちと昼食をとり、すぐにK先生のオフィスに向かう。
彼は、ダイエットのため昼食はとらないのだそうだ。
すぐにバスでスーパーまで行く。
今日は不思議と道路の渋滞もなくスムーズに移動できた。しかし、工事中の道路の砂埃は凄まじいものがある。舞い上がった砂埃で前が見えないくらい。帰ってくると髪の毛がべたべたになってしまっている。秋に行われる運動会(日本の国体のようなもの)に備えてここ済南では、あちこちで整備工事が行われているらしい。今からで間に合うのかなあ?まあ、オリンピックの時も間に合ったのだから大丈夫なのかな?最後は、一気に形だけを整える工事になるかもしれないが。
スーパーでは、すぐに目当てのものだけを購入し、そのまま学校に戻る。
戻ってから教室に向かい、いつも通り自習している学生たちの質問を受ける。
6月23日 火曜日
日に日に暑くなってくる。
いつも通りR先生の授業(と言っても最近は、毎回模擬試験なのだが)に出ていると、K先生から電話。S所長のオフィスで話があるということで、そちらに向かう。
今後の授業予定についてと様々な条件についての確認だった。通るのか通らないのかはわからないが、とりあえず要求はしておいた。
7月8日から1年生の授業を始めたいとの事だが、今どのような状況なのか、どこまで教えるのかと言う具体的な内容はなんら示されない。これでは計画の立てようがないではないか。前もってわかっていれば、それだけの準備もできるのに。
6月24日 水曜日
朝からかなり暑い
5時に目が覚めてしまう。それからうつらうつらしているとあっという間に7時。
午前中4時間の授業。聞き取りと会話の授業だが、聞き取りの問題練習をしていると問題文の理解の仕方が様々で面白い感じがする。ポイントして聞き取らなければいけない部分の解釈がまったく違うから答えも全然変わってしまう。
午後は公安に行くと言われていたのだが、またまた変更。私は行かなくても良いのだそうだ。大丈夫なのかなあ?
先週の金曜日に来ると言っていた給水器の消毒業者が、今日の午後来ることになり、K先生から電話が入ったので、すぐに部屋に戻った。そして簡単な消毒を済ませてもらった。何ヶ月も使われず、水垢や錆で汚れている物をそのまま使えと言うほうがおかしいよなあ。事前に準備してもらえないのかな?
消毒は終わったものの、業者の話では配線が漏水で錆びて切れ掛かっているので、このままでは使えない。修理もできないらしい。おいおい、立ったら消毒しても意味がないではないか。新しいものに交換してくれるのかと思ったら、熱湯も冷水も出ないけれど、そのまま使ってもらっていいかとK先生が言う。え?結局ただのボトル置きとして使うわけ?まあ冷蔵庫もあるし湯沸しポットもあるので、特別困るわけではないからそのままOKする。うーん、やはり色々出てくるなあ。
夜は夜で、Gmailが使えなくなっていた。アクセスできないのだ。復旧してくれるんだろうなあ。
6月25日 木曜日
今朝も5時過ぎに目が覚める。
外も明るいし、暑くて寝ていられない。
6時過ぎるとやたらと大きなどなり声が廊下や階段から聞こえる。ホテルなのになあ。
一体どういう人が、このような声を出しているのだろう。それも何のために。一度確認してみたい。
昨夜からつながらないGmail、今朝もやはりつながらない。
オフィスに行ってK先生にも確認してもらった。やはり、つながらない。うーん、これはやはり中国お得意のアクセス制限だろうか。まずいなあ。そうなると全くメールのチェックができなくなるから。転送設定をしておいて、別の所からもメールを確認できるようにしておくほうが安全かもしれない。
しかし、今はもうどうしようもない。緊急性を要する重要なメールが届いていないことを祈るのみ。
午前の授業はR先生の模擬試験の授業。
この模擬試験だが、結構面白いと言うか問題があるというか。
出題されている問題文や聴解問題などすべて日本語であるし、聴解スクリプトを読んでいるのもおそらく日本人であるのだが、そこで出題されている問題の出し方、選択肢の文章、答えとして要求されている内容など、明らかに日本人の考えたものではなさそうなのだ。
解釈の仕方と言うか理解の仕方と言うか、考え方と言うか、すべて中国人感覚で作られているように感じるのだ。
かなり日本語レベルが高い人が作っているとは思うのだが、でも何か違う。
模範解答として用意されているものも日本人にすると非常に違和感のあるものも多い。
なんと表現してよいかわからないのだが。
午後は、私の聴き取りの授業なのだが、聴解用のテキストを使って行うのだが、聴き取らなければならない単語、つまり答えを出すために理解しなければならない、或いは、知っていなければならない単語があるのだが、それが聴き取れなかったり、知らなかったりすることがまだまだ多い。あれだけ単語の勉強をしているのになあ。
また学生の中に、そろそろ落ちこぼれてきている者もいるようだ。既に何回かの授業を欠席している。体調と言う理由にはなっているが、明らかにエスケイプであろう。
授業後4時から教職員による合唱コンクールがあるとのこと。
先日、1度だけK先生と練習を見学したことがあるのだが、その本番である。
めちゃくちゃ暑い日中(夜のニュースに夜と58年ぶりの高温で40℃を超えたと言っていた)に食堂の2階にあるこれまた暑い会場で行われた。
衣装なども準備され、かなり凝ったもののように感じた。
また、中には、プロ顔負けの歌唱力を持ったソリストも含まれていた。
また、ところどころで朗読のようなものが入ったり、司会者による言葉があるのだが、それらは、非常に美しく聞こえるのだ。中国語特有の四声により高低、強弱が強調された読み方だろうか。テレビ番組やCMなどでも良く効くことがある読み方(話し方)だ。この朗読の仕方で、漢詩を読むと本当に雰囲気が出るだろうと思う。
そして、中国人の芸達者ぶりを今日も感じることができた。
以前、威海にいた時のパーティーでの生徒たちの様子もそうだったが、今日の教職員たちも本当に芸能人になりきっている感じがした。
また、この催しは、中国共産党結党の何十周年を記念して行われたものと言うことだが、学生を観客として呼び、教職員たちが学生たちを楽しませていると言うのも日本と違った雰囲気を感じた。
汗だくで聴くという環境のことに目をつぶれば、中国の一風景を感じられるなかなか面白い催しであった。
私の住んでいる寮と学生たちが使っているポット(いつもこれでお湯を沸かしている)